生きるチカラ。

HOMAREです。
前回の帰郷したダイアリーでの続きです。

 

今回も、僕の備忘録なので
かなり私的な内容です。

 

 

 

9月28日、94になる母が入院。

兄からは
それなりの覚悟は必要と言われていた。

会える時に会わないと
現実を受け入れて
僕の気持ちを伝えることもね。

 

 

担当のドクターから
今までの経過に関する説明を受けた。

 

入院時、高熱が続いて予断が許さない状態だった。
認知が進んでいて食事を拒否することがある。
栄養不足。
2度の手術。
高齢により褥瘡の患部再生が遅い。
今後は、本人の生命力による。
胃ろうによる延命措置は進めない。
少なくても、あと1ヶ月の入院は必要。

 

 

優しく、とても丁寧に
僕たちに寄り添って
今後のことも話してくれた。

それなりの覚悟はできました。
ありがとうございます。

 

看護師さんからも説明を受け
たくさんの人たちのサポートが
母を守ってくれているんだと実感できた。

 

 

 

 

 

 

 

この日は、眩しいくらいお天気で
埼玉では見たことないような青い空。

 

 

 

 

そして今日ここに来るまで
たくさんのアドバイスをいただいた。

 

「耳は最期まで、ちゃんと伝わるの。

人の生命が終わる時、最後まで残る感覚は「聴覚」

耳の神経は脳のすぐ近くにある聴覚は
筋肉を大きく動かさなくとも機能する 受動的な感覚
だから、最後まで残る感覚は、「聴覚」

どんな姿であっても
離れて過ごしているホマレさんのこと
いつも健康であるように幸せであるようにと…
お母さん、気にかけて心配してたと思うよ。

待ってるよ、お母さん。

目には見えないホマレさんの匂い、体温、手触り…

手を握ったらわかるよ。

離れてたけど…
どんなにホマレさんが仕事を頑張ってきたか
ホマレさんの手の肌触りを肌で感じて伝わるはず。

会いに来てくれてうれしいってありがとうって。」

 

 

 

泣けるわ。。 ありがとう。

 

 

そういえば
母は、僕がつけていた香水が好きで
残り半分のボトルを
ちょうだいって、いつもつけててなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんなにやせ細った母を見るのは
初めて。

 

 

 

 

 

 

手を握りながら

「お母さん、ほまれだよ。」

「今日、会いに帰ってきたよ。
ほまれだよ。」

「ちゃんと食べなきゃダメだよ。」

「おかげさまで、楽しく仕事も出来てるよ。」

「ありがとうね、お母さん。」

 

 

 

 

そしたらね。
か細い声で

「ほまれか・・。 ほまれ。」って
僕の手を強く握り返してくれたんだ。
びっくりだよ。

 

どのくらい居たのかな。
兄がもう帰るよって言うまで
ずっと手を、ギュって握ってくれてた。

 

 

 

 

有り難う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この日の夜はね
新築の実家での、初、男メシを作ってね。
「クリームシチュー」ね。

次男の兄と
多分、初めてだろうな。。
こうして、向き合ってたくさんのお話をしたよ。

仕事のこと
病気のこと
これからのこと

 

聞いて欲しいかったんだね。
僕の作ったシチューを
美味しい美味しいって
おかわりしながら
ずっと喋っていた。

 

これも、亡くなった父と
今の母が望んでいたことなんだろうな。

 

 

 

 

地元のスーパーで見つけたこの牛乳。
めちゃくちゃ美味しかった!
これベースにクリームシチューだから
美味しいに決まっとる!!(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日の帰りの新幹線でね
長男から連絡があってね。

 

 

 

 

「病院から、今、電話があり
母の症状が落ち着いたので
3階の一般病棟に移るって」

 

 

えっ!?
ほんとに??
びっくり!!
奇跡じゃん!

僕に会って
僕のパワーが伝わったんだ!!

がんばろうって!
まだまだ逝かないって
やる気スイッチが入ったんだ!!

 

嬉しい・・・。

 

 

 

 

 

 

 

「命とは時間のことであり
誰しもが、少しずつ残された命を
削り取られている。

つまり、いつかは必ず大切な人との離別のときがくる。
そして、その際に味わう悲しみが
大きければ大きいほど
その人の人生は美しかったと言える。」

 

うんうん。
そうだよね。
そういう人生を送っていこう。

やっぱりそんな姿を
親が見せてくれるんだね。

 

有り難う。