終戦記念日に思いを馳せる

HOMAREです。


今日は8月
15日。
終戦記念日。


11
年前に亡くなった親父は
陸軍の落下傘部隊として
満州に配属されてました。

 

 

生前、その当時のことを(戦争)聞いても
「あんなもの、しちゃあいかん」と
ひと言だけで、多くは語ってくれませんでした。

 

実は、家族に内緒で
NHKのラジオ深夜便「あの時の音を思い出す」
というコーナーに手紙で投稿してたんです。

番組のナレーターが、臨場感さながらに
読み上げます。

 

 

「木枯らしの音を聞くと、太平洋戦争時
極寒の満州兵舎を思い出す。

真夜中、小便のため外に出る。
マイナス何十度なんだろう。
出したものが、一瞬のうちに凍りつく。

肌を刺すような木枯らしの風と共に
遠くから、ロシア狼の遠吠えが聞こえる。

上官からの理不尽な暴力。
先が見えない戦局。

故郷は今、どんなだろう。」

 

 

 

当時の放送を
カセットテープに録音して
自慢げに聴いてた親父を思い出す。

 

終戦後、すぐにソ連(ロシア軍)が
攻めてきて、死に物狂いに
逃げたそう。
捕まれば、シベリア鉄道の強制労働。

2年間、満州(中国)の一般家庭に
かくまってもらった。
その時に、覚えた餃子作りで
うちの母が餃子を得意としていたんだって。

 

その後、引き揚げ船で帰ってきた親父。

シラミだらけでボロボロの服。
実家のあとひき煎餅の叔父さんが
笑いながら語ってくれた。

 

 

鹿児島の知覧。
広島、長崎。

僕は、それぞれの場所を
訪れた時、しばらく空を眺めていたな。

 

 

平和ボケで、垂れ流し報道を鵜呑みにして
ある意味、現代のプロパガンダに洗脳されている
昨今。

 

先人たちの思いはどこに行ったんだろう。

 

最後まで、語ってくれなかった親父に
もう一度、聞いてみたいな。

 

 

18の親父。

 

 

 

 

僕が帰省するまで
髪は切らんって(笑)
いつも楽しみに待っててくれたな。