別れが繋いでくれるもの

「パパ、ママのおばあちゃん亡くなったよ」

 

HOMARE です。
いきなり、息子が伝えてくれました。

 

 

別れた妻の母です。
享年79歳。

 

 

 

生前、とてもお世話になり
また、ご迷惑をおかけしてました。

 

記憶って
時には厄介なもので
あの頃が止まったままで。

 

10年ぶりくらいに
義父に電話してみた。

 

「飯田です。 ほまれです。」

 

 

「えっ、ほまれ、ほまれくん・・?」

 

びっくりするほどの、か細い声。

 

「レオ(息子)から聞きました。」
「突然でびっくりしました。なんといっていいものか。
お悔やみ申し上げます。」

 

「電話ありがとう、ありがとう。」
「私もね、ヘルパーさんの介護が必要なんだよ。」
「なんだか、いろいろほまれくんには、申し訳なかった」
「私の力不足で」

 

か細い電話の義父の声が
涙声に変わってました。

 

 

ずっと、引きずっていた
わだかまりが、スッと溶けていく瞬間でした。

 

「あの時のご縁が切れても、また繋がっていくものと
思います。 僕ができることがあれば、なんでも言ってください」

 

「ありがとう、ありがとうね。」

 

 

僕に何ができるんだろう。

うん、生きてるかぎり
生かされているかぎり

できることあるんだろうな。