祝、美容師40周年⑤

HOMARE です。

前回のブログの続き。

独立を決意したことで
僕自身、しっかり自分と向き合うことが
必要だと思いました。

 

それは、逃げてばかりいた
幼少期からのコンプレックス(劣等感)。

 

「吃音」(どもり)

 

 

子どもの頃、一所懸命、話そうとしても
リキんで、つっかえて、息切れしてね。

 

それをからかわれて、真似されて
笑われて。

クラスの中でも、なるべく目立たないようにしていたな。

 

担任の先生は、僕を不憫(ふびん)と思ったんだろう
家庭訪問の際、「言語改善センター」なるものの
怪しいチラシを持ってきて(笑)
母に勧めるというあり様。

一緒に聞いてた僕は
更に劣等感が襲ってきた。

 

 

 

なんで人と同じように、話せないんだろ?

どうして、人前だとドキドキするんだろ。

大好きな歌はスラスラと歌えるのに。。

自分1人なら、心の声なら
つっかえずに話せるのに。

なんで??
ずっとずっと考えてた。

 

この頃の成績表を見ても
生活態度の欄には「もっと自信を持つこと」と書かれててね。。。

 

(この頃から、若白髪。それもコンプレックス。
でもね、そのおかげで髪に興味が生まれ
美容師を目指すきっかけにもなった。)

 

 

 

 

小6の算数の授業の時
先生が黒板に書いた計算式に

 

「この答えがわかる人、手を上げてー!」

 

ハイハイ!っと

みんなが手を上げてる中で
僕は上げずにいました。

 

だって、指されたら
みんなの前で答えないといけないでしょ。
絶対、どもるでしょ。

 

そんな風に決め付けてた僕は
ボソボソっと、答えを呟いてた。

そしたら、それを聞いた隣の席の女子がね・・


「わかってたら、手を上げたら〜?!」

 

 

 

えっ!?
そ、そうなんだけど・・

 

 

 

 

なんか知らんけど
その一言が、凄く腑に落ちた。

 

 

 

 

それ以来、どんなことをしてでも
治そうと努力はした。

 

 

 

美容師になろうと思ったのも
このコンプレックスを治したかったものあるんだ。

 

 

 

でもね、大人になっても
やっぱり、このクセが抜けない。

何だろう。
時たま襲いかかる言葉の不安感。

 

横浜ジャックモアザンが雇われ最後の勤めになって、
毎日の朝終礼、スタッフ20名の前で
店長の僕の挨拶があるんだけれど

 

 

「お、お、お、はようございます。。」
「お、、お、お、おつかれさまです・・」

 

 

言えない。 苦しい。

 

 

その、思いをね。
勇気出して、みんなに伝えました。

 

 

 

「みんなと働くのは、あと僅か。
わかってはいたと思うけれど
僕は吃り持ちです。 治したいんだ。
だから、つっかえても、つっかえても
がんばるから、聞いてください」

 

 

 

 

そんな、自分をさらけ出し
葛藤を繰り返し
独立準備を進めていきました。

 

 

その当時、横浜 白楽の狭いアパートに住んでいて
正直、かなりもがいてたな。

 

聴いていた音楽も
よく行った白楽の雑貨店の匂いも
夜の山下公園のオレンジの街灯も
そんな時代があったから、今の自分がいる。

 

 

 

⑥へ続く。