人間国宝 坂東玉三郎

HOMAREです。

 

現在、青山のBAROOMで行われている

坂東玉三郎PRESENTS
PREMIUM SHOWに行ってきました。

 

 

 

 

元々、歌舞伎は好きで、
故中村勘三郎や海老蔵の舞台は
この上ない思い出のひとつ。

 

難解な演目は、解説のイヤホンを借りての
鑑賞だけれど
華やかな舞台美術と、役者が羽織る豪華な衣装
太鼓や三味線、笛や囃子など
江戸文化の現代版がそのまま感じられて魅了される。

 

 

今回は、玉三郎ひとり舞台。

 

 

 

 

 

しかも、半円形で100人のみの客席。

 

 

運良く一番前の座席が取れ
玉三郎との距離はわずか2〜3メートル。

息遣いや、足袋を擦る音が
そのまま聞こえてくる。

 

演目はこちらね。

 

 

 

もうね。。
もう。。ね。。。

 

素晴らしい!美しいのひとこと。
(あっ!ふたことだ(笑)

 

玉三郎所有の豪華絢爛な打掛、羽織ものの数々を
押し目もなく披露してくれて。。

会場全体がため息。。

 

その打掛の数々が
京都の職人さん総手縫の刺繍ね。

 

玉三郎も、その衣装を羽織る時
職人さんの魂が宿っているのを感じるみたいで。

 

それに恥じない役柄に徹すること。
歴史や伝統を継承していくこと。

 

 

 

こちら全てを披露してくれた。

 

 

なんと言っても
玉三郎との距離が2〜3メートル。

披露した時は
僕が身を乗り出してたから
1メートルだったかも(笑)

 

目線が合う合う!!

 

指先からうなじ、そしてくびれる背中。。
間合いの取り方
全ての所作が美しい。

 

 

芸歴66年
今年で73歳

 

歌舞伎の舞台ではないから
素の玉三郎のしゃべり口がね
少しのジョークも挟んで
人間らしさを感じられて
嬉しかった。

 

でも、役柄の話になると
憑依したかのよう瞬時に表情が変化する。

 

これこそ匠の技。

 

もうね。
もう。。

 

全く比べものにはならないけど
僕自身を振り返り
プロフェッショナルに徹することの
大切さを改めて感じられた時間だったよ。

 

玉三郎をこんなに身近に見られるって
もう、こんな貴重なステージはないだろうな。

 

 

青山の街に
今夏が残した陽の光と
時たま吹く風に
秋の匂いがして
美しく感じた時間になりました。